連分数の第8章命題8.15で、ある行列が対称行列であることを示している。計算が強引に感じるので、線形代数の基礎的なテクニックを使って計算のストレスを軽減してみた。
対称行列の証明
p.87 では
が対称行列であることを示している。これを
を行列の積で表現して
これを代入して
となり、目標の形における
と
p.88 における
が対称行列であることも同じように示そう。行基本変形
を行列の積で表現して
これを代入して
ここで対称性を示すために対角成分は不要。
命題8.15証明における注意
命題8.15の証明の中で対称性が利用されている部分(p.87)については、注意が必要と感じた。対称行列であることを使って、次の等式が示されている。
テキストでは、ここから直ちに
その他
p.92 の一番上の式で